コロナ禍で学ぶコロナ対策のトリレンマと民主主義

こんにちは、taikiです。

年末年始に成田悠輔さんのYoutubeをよく見ていました。

成田さんはとても賢くて話が面白いだけではなく、皮肉をうまく入れて、聞いている人を飽きさせないプレゼンスタイルが好きで、聞き入ってしまいます。

その中でも気になったのが「民主主義ってどうよ?」という内容のこちら。

簡単に言うと、民主主義はコロナ禍において、死亡率でも経済成長率でも非民主主義国家に負けている。

さらに言えば、コロナ禍以前の2001年から2019年においても経済成長率で負けている。

故に、そろそろ民主主義って限界なんじゃないの?と疑問を投げかけています。

ファクトとしてはそうでしょうが、一つ見落としちゃいけない点に自由主義・民主主義陣営がコロナ禍でも守ったプライバシーの視点があるのかなぁと思いましたので、取り上げてみたいと思います。

コロナ禍におけるトリレンマ

コロナ禍において国家は死者を出しちゃいけないし、経済も止めちゃいけない。非民主主義陣営は死者数も抑え込み、経済成長もやってのけてスゴイと思われがちですが、国民のプライバシーという点は完全に無視しています。強制力がスゴイわけです。

逆に言えば、民主主義陣営は、プライバシー保護の観点から無茶な抑え込みは出来ない。

要は「死者数の抑え込み」「経済成長」「プライバシーの保護」の3つの内、2つ選ぶと1つは自動的に放棄しなければならない状況、いわゆるトリレンマってやつです。

民主主義陣営は「プライバシーの保護」を大きく侵害するようなことはどうしても出来ません。逆に言えば、「プライバシーの保護」を選んだからこそ、「死者数の抑え込み」と「経済成長」のどちらもが中途半端になってしまいました。

この視点がない状態で、民主主義の敗北はちょっと言い過ぎな気がします。

国家の存亡と個人の自由と権利はどちらが大事なのか


ここで銀河英雄伝説のヤン・ウェンリーの名言を紹介しましょう。

かかっているのは、たかだか国家の存亡だ。個人の自由と権利に比べれば、大した価値のあるものじゃない

シビレますねぇ。国家なんかよりも個人の方が存在としては重たい訳です。

民主主義陣営の無意識下にある基本思想ですね。

まとめ:賢い人の議論にツッコミを入れよう

成田さんの考えに、「プライバシー保護」の観点が抜けていませんかという軽いツッコミでしたが、本当に大事なのはそんなことではありません。

私がお伝えしたいのは、賢い人の議論を盲目的に信じるのではなく、自分で考えて、自分なりにツッコミを入れようということです。

そうやって自分の頭でツッコミどころを考えていれば、漫画も小説もYoutubeも勉強素材になります。

頭を使って考えてこそ、コンテンツを深いところから楽しめることになりますね。

また、成田さんぐらいの天才になれば当然このこともわかった上で話しているとは思います。いつか、この視点を交えて語って欲しいですね。

以上「コロナ禍で学ぶコロナ対策のトリレンマと民主主義」でした。

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