Nizi Project(虹プロ)の人柄評価が腑に落ちた話

こんにちは、taikiです。

今更感は否めませんが、話題のオーディション番組「Nizi Project」(通称『虹プロ』)を一気に見ました。娯楽番組としても面白い以上に、プロデューサーのJ.Y.Parkをビジネスマンに見てほしい番組でもありました。

虹プロは、いわゆるアイドルが予選を勝ち抜いて、最終選考を通った人達がデビューを勝ち取るというよくあるオーディション番組。アイドルの卵である女の子達が涙を流しながら必死に頑張る姿は見ている者の心を揺さぶるし、ストーリーが続いていくとアイドルの卵達に勝手に感情も入っていきます。

オーディションでは評価基準に「ダンス」「ヴォーカル」「スター性」「人柄」の4項目があって、参加者は歌って、踊ってアピールを重ねていきます。

当然、「ダンス」や「ヴォーカル」評価を中心にオーディンションは進められますが、私が着目したのは4つめの指標「人柄」。

「人柄」はどのように評価するのかというとオーディション参加者とプロデューサー、ダンスの先生、ボーカルの先生といったスタッフによる相互評価でした。どんなにかわいらしくて、歌や踊りで人を魅了出来たとしても、スタッフが「あいつは気に入らん」と言えば、その人は落とされてしまうのです。

これまでに「人柄」を明確に評価基準として見ると主張するアイドルオーディオションがありました?(私が知らないだけだったらごめんなさい)。

今回は、この「人柄」評価が持つ意味について掘り下げて考えてみましょう。

人柄を評価する目的はメンヘラ排除

番組の中で人柄評価に関しては深く触れずにサラッと通過してしまい、具体的に誰が誰に対してどんなことを言及しているかはわかりません。しかし、プロデューサーであるJ.Y.Parkの発言から参加者に求められることと目的はなんとなく漏れ伝わってきます。

誤解を恐れずに言うと「メンヘラちゃんお断り」です。

メンヘラとは
おおむね「病んでいる人」「心に何かしらの問題を抱えている人」という意味合いで用いられているインターネットスラング。厳密な定義づけは難しいが、「精神的に変調を来して参ってしまっている」「精神の平衡を失う(気が触れる)」「面倒で生きづらい性格に難儀している人」といった幅広いニュアンスで使われることがある。
出所:Weblio
要は精神的に不安定でめんどくさい人や性格が悪い人は採用したくないと捉えられる。これに関しては、首がもげるほどうなずいて納得してしまった。

メンヘラちゃんがいると具体的に3つの悪い影響がグループに発生します。

1.生産性が悪化する(コストが上がる)

メンヘラちゃんは基本的に「かまってちゃん」。

かまってあげないと突然音信不通になったり、突然うつ状態になって泣き出して周りの人に「どうしたの?」とかまってもらう状況を作りだします。そんな人を相手にしていたらコミュニケーションコストは激しくあがってしまい、それだけでエネルギーを何割かもっていかれるでしょう。

2.ネガティブの伝搬

メンヘラちゃんは基本的に「ネガティブ思考」。

自分の中だけでネガティブならまだしも、周りの人を巻き込んでネガティブが伝搬します。

巻き込み力をこんなところで使うんじゃない!

3.将来のスキャンダルリスク

どんなに歌やダンスの力でお客さんを魅了できたとしても、ちょっとしたスキャンダルで仕事やCMといった契約が全部吹っ飛んじゃうことは言うまでもありません。

将来グループが大きくなってからメンヘラが発動すると被害は甚大。「こいつ、なんかあぶねぇなぁ」と思う人は最初から入れないというのは理にかなっています。

もちろん、プロデューサーの立場で考えても良い作品を作るために集中したいし、ダンスやヴォーカルのトレーナーの立場で考えてもアーティストの表現力を引き上げる為に集中したいはずで、動作不安定なメンヘラちゃんを抱え込むのは嫌でしょう。

Nizi Projectを通じて、プロデューサーのJ.Y.Park氏はいろんな学びを提示して各方面で話題になっていますが、私にとっては「人柄」評価という、当たり前のようで大切なことをあえて評価基準に入れて明確にした点が素晴らしいと感じました。

こうなるとJ.Y.Parkプロデュースとそれ以外のアーティストのスキャンダル率を定量的に比較してみたくなりますね。

ちなみに、今回のJYPエンターテインメントはスキャンダルの少ない事務所として有名らしいです。

誰か実際にデータを集計して定量的に検証した方がいたら教えて下さい。

まとめ:才能よりも精神の健全性

『ちはやふる』3巻 講談社

どんなに才能に恵まれた天才であったとしても、周りに愛されて「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえなければその才能は日の目を見ずに埋もれてしまいます。

まだご覧になられていない方は、主役の女の子たちの頑張る姿に心をときめかすのも良いですが、プロデューサーであるJ.Y.Park氏の背景にある思想も一緒に感じ取ってみてください。

あわせて読んでほしい

メンヘラちゃんの基本動作として、音信不通になったり、時間にルーズだったりします。それって実はプロフェッショナルとして働く上でもっとも嫌われることでもあります。共通する部分が見つかると思いますので、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。

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