外資系コンサルが転職する前に知っておきたい苦手な3つの事

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外資系コンサルは凄く優秀でなんでも出来るスーパーマンと誤解している人もいます(このような幻想を作ったマッキンゼーやBCGは立派だなぁ)。

しかし、苦手なことも当然あります。

コンサルから事業会社や投資ファンドに転籍した際に、元コンサルタントが気付く苦手なことについて理解しておきましょう。

コンサルが苦手なことは3つある

あまりコンサルティングファームでは触れないけど、事業会社や投資ファンド等の転職先でぶつかる3つの壁があります。

貸借対照表(BS)が苦手

外資系コンサルタントの主戦場は、会計的に売上・売上原価・たまに販管費と言った損益計算書(PL)の上の方の項目です。

貸借対照表(BS)は在庫系の流動資産をたまに見ることはあっても、それより下(固定資産)や右側(負債・資本)までしっかりみることはありません。

また、PLと連動させて、在庫の回転期間や債権債務の回転期間の変化を見るといった財務分析も投資銀行、投資ファンド、商業銀行のようにガッツリとはやりません。

もちろんコンサルタントの皆さんは簿記の知識は持っていて、頭では理解しています。

しかし、コンサルタントのバカ高いフィーを払えるのはキャッシュリッチな大企業が中心であり、コンサル内容もキャッシュリッチな大企業の成長戦略モノが中心になります。

お客さんは、財務とかあまり心配する必要がない企業なのです(もちろん例外はある)。

投資ファンドのデューデリ案件で中小企業を見ることもありますが、ビジネスの伸び代を中心にリサーチを求められることが多く、BSやお金回りは担当することもありません。

そんなクライアントの背景もあり、資金繰り、ファイナンス、設備投資といったBS系の話は苦手です(苦手というかやったこと無いだけですが)。

コンサルから投資ファンドという王道の転職する場合は、このあたりのスキルを学んで馴染む必要が出てきます。

私は投資ファンドからコンサルというキャリアでしたので、逆で、資金繰りを気にしないプロジェクトはなんて気が楽なんだと思う一方で、コンサル的なプロジェクトは慣れずに苦労しました。

大企業の経営企画的なポジションであればお金の心配はあまり必要ないかもしれませんが、中小企業やベンチャー・スタートアップで「何でも屋」として働く場合は、貸借対照表(BS)や資金繰りの話にはご注意ください。

契約書を読むのが苦手

若手の外資系コンサルタントは、契約書をじっくり読んだり、自分が契約書を作って契約を締結するといった事がありません。

契約実務は、縁がないのです。

投資銀行や投資ファンドであれば、簡単な守秘義務契約は若手の仕事であり、そこで契約書の文言に触れて理解するようになります。また、相手側と文言の交渉も若手が担当するので、契約上の条件の飲める・飲めないの感覚もわかってきます。

逆にコンサルファームでは、コンサルティングサービスとは直接関係のない契約関連の仕事は、上席者の仕事です。

若手はとにかくリサーチして、議論して、スライド作ってというコンサルティングサービスの中心に配置されます。

(どちらが良いのかはわかりませんが、)結果的に契約実務に触れずに出世することになります。

その結果、コンサル出身者が投資ファンドや事業会社に転職した後で、大きなプロジェクトの契約や金銭消費貸借契約や投資契約と言った重たい契約書をまとめ上げる際に苦労することになります(もちろん、慣れの問題です)。

営業が苦手

外資系コンサルだけでなく投資銀行もそうなのですが、パートナー(役員)の仕事は主に営業です。

数億円のプロジェクトを売ったり、会社売買の営業は20代の若手は出来ません(実際はファームの看板があって、ガッツがあれば出来る)。

若いコンサルタントは鼻血がでるような出世競争に勝ち残り、ポジションがあがっていくとある日突然、売上を求められるようになります。

いわゆる奴隷から奴隷使いに格上げされるのですが、残念ながら奴隷使いであってもクライアント及びセールスの奴隷であることは変わりません。

若くてバリバリのコンサルタントは賢くて、仕事が速くて、タフで、論理的で、といったスキルを求められるのに対して、出世するとこれらのスキルではなく、売上を上げるという営業マンのスキルを求められるようになるのです。

しかもコンサルのサービスは手にとってさわれるといったわかりやすい商品ではなく、目に見えないサービスなので意外と大変です(それもあって、みんな大企業のリピートを取るのに必死)。

ロジカルさと賢さだけでは仕事をとってくるのは困難で、「あいつ言ってること正しいんだけど、なんか生意気でムカつくから発注しない」的なことがある世界です。

若い頃に鍛えられたスキルとは異なるスキルを求められます。

いくつになっても新しいチャレンジで素晴らしいと捉えられれば良いのですが、プライドの高い生意気なコンサルタントの中には「なんであんなアホなやつにヘコヘコして仕事を取らなければならないのだ!!」と憤慨して、耐えられない人もいます。

逆に少しチャラくて、チャーミングな人の方が良い成績を出せたりします。

インタビューのテレアポとかで、なぜかうまく入り込めて、やたらとお客さんのアポを取る人っていますよね??そんな人は営業にいっても大丈夫でしょう。

とは言え、転職して四苦八苦しながらなんとか乗り越える人が多い


コンサルタントが転職後苦労することを3つほど取り上げましたが、現在若手のコンサルタントの人は心配しなくても大丈夫です。

先輩方はみんな失敗して勉強しながら、乗り越えています。

1度経験するとなんだかんだで慣れてできるようになります。

勘違いせずに謙虚に取り組みましょう。そうすれば道は開けます。

あなたは優秀なんですから!!

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コメント

  1. […] 何でも出来ると誤解されがちなコンサルタントですが苦手なこともあります。転職する前に抑えておきましょう。 […]

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