「リアルを知らねえから言葉の重みが足りねえ」になるな!1次情報に触れよう


コンサルや投資銀行や投資ファンドといったプロファームは業種にこだわらずにいろんな業界を覗き見ることが出来るという特徴があります。

人によっては、その業界の人であるかのようにリアリティーを持って話を聞ける人と「どうせよく知らないんでしょ?」と思われてしまう人がいます。この違いは、誰しもがどこかで聞いたことがある「リアルを知らねえから言葉の重みが足りねえ」ラップバトルのあのフレーズを思い出してください。

今回は、1次情報に触れる(≒リアルを知る)ことの重要さについて考えてみたいと思います。

外食産業の案件が来たら一番最初にやることは店舗に行ってみること

かつて外食チェーンの投資案件に関与した時の話です。
ある若手は、持ち込まれたインフォパックを読込み、競合他社の動向をリサーチし、財務と事業計画をみて会社概要を掴んで語るのですが、どこかに違和感がありました。

avatar

若手くん

この会社は、寿司屋のチェーンで、都内に10店舗あり、高単価のブランドXXXと低価格帯のブランドZZZZの展開をしています。

店舗ってどんな感じ??行ってみた??

avatar

先輩くん

avatar

若手くんくん

行ってません。。。。
時間が無くて、、、

これでは論外です。

若手くんは真面目です。そんな真面目な人ほど、本をよく読み、机に向かって勉強します。

もちろん、それは素晴らしいですし、必要な事です。

偏差値教育に置いてはそれで十分なのですが、社会人として仕事して金を稼ぐとなるとそれではダメです。リアルな金儲けの世界においては、実際の空気感を自分で感じ取って、自分なりに仮説を立ててください。百聞は一見にしかずです。

1次情報は積極的に取りに行け

今、勢いのあるTik Tokがなぜ若者に受けているのかについて書かれた記事を熱心に読んだり、ツイッターでユーザーのコメントを必死に調べるのはもちろん立派なことですが、他人からの2次情報に過ぎません。
どんなに大量の2次情報に触れたとしても自分がユーザーとなって実際にTik Tokのユーザーになって触ってみて、動画を投稿してみるという1次情報(直接自分で取得した情報)には到底敵いません。

また、1次情報がない状態で2次情報に触れても、2次情報は平面的に見えてしまい、どこか知らない世界の話を聞いているようにしか思えません。
しかし、1次情報がある状態で2次情報に触れると具体的な事をイメージできるようになり、2次情報が立体的に見えてきます。

私の先輩の実話を1つ紹介しましょう。
消費者金融の案件を担当した際に、消費者金融でお金を借りたことがなかったその先輩はまず自分で消費者金融でお金を借りてみました。そして、回収業務(≒取り立て)にこそ消費者金融の価値の源泉があると考えて、わざと支払いをせずに回収がどのように行われるかを身をもって体験していました。そういう所からお金を借りると信用情報に傷がついて、ナニワ金融道みたいに「あいつ、他の所からつまんでやがった」と言われるかもしれませんが、そんな小さなことよりも顧客にサービスを提供する為に身を削って1次情報を取得するというプロフェッショナリズムに心を打たれました。

BtoCのような具体的に自分が顧客にもなれるようなビジネスに置いては、消費者として利用してみるという行為は必ずやりましょう。それすらしていないのに、「投資する」とか、「御社のサービスは、、、」とか偉そうな事を言ってはいけません。

誰でも出来るそんなことさえしない人がまともにビジネスを見て評価出来ると思えないし、そんな人にコンサルタントとして相談に乗って欲しいとは誰も思いませんよ。

コンサルのレポートで一番顧客が関心を示すページ


ビジネスコンサルのプロジェクトにおいて最終報告に分厚い報告レポートをまとめます。
その中で、「市場規模の推移」とか「競合他社がどうだ」とか「この市場のゲームのルールはこうだからこうしよう」といった事がわかりやすくまとめて書いてあるのですが、お客様がもっともありがたがるページは顧客や顧客候補者のインタビューメモやアンケート調査だったりします
インタビューは実際にコンサルタントが消費者にあって掻き集めた1次情報です。

お客様の方が業界経験も長いため、基本的にその業界のビジネス構造に関してはコンサルタントよりも詳しいです。
しかし、1次情報を短期間で大量に集めてくるという行為においてはコンサルタントのほうが圧倒的に強いです。

そこにこそ外部のコンサルの価値があります。

この部分をコンサルタントがやらなくなったら、コンサルの存在意義は半分ぐらいになっちゃうのではないでしょうか。(残りの半分は、会議のファシリテート・論点整理・高速事務処理能力あたり)

とにかく自分で情報に直接触れることの大切さを理解してください。

まとめ:自分の体験にまさるものはない

第三者が書いたレポートを参考にするのは構いませんが、自分でも確かめる事を忘れずにやりましょう。
お勉強とフィールド調査のバランスが取れていない人は多いです。

Tik Tokを触ったことがないのに「若者を攻略するのにTik Tokは外せない、、、」とか言ってませんか?

ZOZOスーツ使ってないのに、「ZOZOスーツは失敗だった」と偉そうにZOZOTOWN評論家になっていませんか?

ブログを書いたことすらないのに「ブログはオワコン。これからは動画の時代っ!」とか言ってませんか?

まずは、自分で試してみましょう。
自分で試していないのに、その事について何か言っていたとしたらそれは老害です。

以上「1次情報には必ず自分で触れよう!意識高い系の痛い人になってはいけない」でした。

合わせて読んでほしい

仕事に厳しい先輩や上司も1次情報は積極的に取りに行っています。そんな出来る先輩たちのそれ以前のマインドセットにも触れてみてください。

コンサルや投資銀行のように労働基準法なんて枠にとらわれずにもっと自由な発想で働いている人達は、どのようなことを考えて仕事をしているか考え...

また、仕事がどうしてもツライと思ったら早めに対策を打ちましょう。自分の健康や生命よりも大切な仕事なんてこの世にはありません。

コンサルティングファームに入社して数ヶ月経過した頃に、 「周りの人が優秀過ぎて、自分とのギャップにたえられない」 「激務で大変...
スポンサーリンク

フォローする